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知っておきたい浄化槽の撤去:適切な方法と費用について

2025.02.10(Mon) 解体の知識

三島市・沼津市にお住まいのみなさん、こんにちは!

建物解体工事専門店 ミライ解体です。

今回は、【知っておきたい浄化槽の撤去:適切な方法と費用について】についてご紹介します。

浄化槽は、私たちの生活を支える重要な設備ですが、その役割や管理方法について十分に理解している人は少ないかもしれません。 家屋の解体時まで浄化槽の存在に気づかないケースもあるほどです。

今回は、浄化槽の役割から撤去方法、費用相場、注意点まで詳しく解説します。

1.浄化槽とは?

浄化槽は、家庭から出る汚水を浄化し、きれいな水にして自然に返すための設備です。下水道が整備されていない地域では、浄化槽の設置が法律で義務付けられています。

2.浄化槽の役割

  • 汚水を浄化し、生活環境を清潔に保つ
  • 微生物の働きで汚水や汚物を分解し、きれいな水にする
  • 河川や海などの環境汚染を防ぐ

3.浄化槽の種類

浄化槽には、大きく分けて「単独処理浄化槽」と「合併処理浄化槽」の2種類があります。

  • 単独処理浄化槽(みなし浄化槽)

    トイレの汚水のみを処理する浄化槽です。現在では製造・販売が中止されていますが、既存の住宅ではまだ使用されている場合があります。

    • 腐敗タンク型
    • 全ばっ気型
    • 分離ばっ気型
    • 分離接触ばっ気型
  • 合併処理浄化槽

    トイレの汚水と生活雑排水(台所、風呂、洗濯など)を一緒に処理する浄化槽です。現在では、合併処理浄化槽の設置が義務付けられています。

    • 嫌気ろ床接触ばっ気型
    • 性能評価(コンパクト)型
    • 高度処理型

4.浄化槽の設置と管理

浄化槽の設置と管理は、浄化槽法という法律で様々なルールが定められています。

  • 設置

    工事前に市町村への届け出が必要です。設置工事基準方法も定められています。

  • 使用

    適切な使用と定期的な点検、清掃が必要です。守るべき事項も定められています。

  • 保守点検・清掃

    毎年、法律で定められた回数について行い、記録を3年間保存する義務があります。専門的な知識が必要なため、資格を持つ業者への委託が一般的です。

  • 水質検査

    使用開始後3~8ヶ月以内に行う「設置後等の水質検査」と年1回行う「定期検査」があります。

5.浄化槽の撤去

浄化槽を撤去する際は、浄化槽法で定められた以下の2つの手続きが必要です。

  1. 最終清掃と消毒

    行政の許可を得ている専門業者に依頼し、浄化槽内をきれいにする必要があります。

  2. 廃止届

    清掃作業や撤去作業が終わった日から30日以内に、都道府県知事あてに「浄化槽廃止届書」を提出する必要があります。

6.浄化槽の撤去方法

浄化槽の撤去方法には、主に以下の3つの方法があります。

  • 全撤去

    浄化槽本体と部材をすべて撤去する方法です。費用はかかりますが、最も推奨される方法です。

  • 埋め戻し

    浄化槽本体の一部を残して埋める方法です。費用は抑えられますが、土地売却時にトラブルになる可能性があります。

  • 埋め殺し

    浄化槽内の汚水を取り除き、そのまま埋める方法です。安価ですが、環境汚染のリスクが高く、推奨されません。

7.費用相場

浄化槽の撤去費用は、浄化槽の種類や大きさ、現場状況によって大きく異なります。

  • 撤去費用:5~10万円程度(目安)
  • 最終清掃・消毒費用:3万円程度(目安)

8.注意点

  • 浄化槽の撤去は、専門業者に依頼しましょう。DIYでの撤去は、法律違反になる場合があります。
  • 浄化槽の撤去費用は、自治体の補助金制度を利用できる場合があります。
  • 浄化槽を放置すると、処罰の対象になることがあります。

9.まとめ

浄化槽は、私たちの生活環境を守るために非常に重要な設備です。適切な管理と撤去を行い、快適な生活を送りましょう。

今回は、【知っておきたい浄化槽の撤去:適切な方法と費用について】についてご説明いたしました。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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